第3回 モデル生物丸ごと一匹学会
第12回 丸ごと一匹プロジェクト 連携研究会 共催
 

新着情報

2013.9.26 学会まとめページ開設 2013.9.09 プログラム公開
2013.9.08 タイムスケジュール公開
2013.8.31 発表申込締切再延長
2013.8.20 発表申込締切延長
2013.7.12 各種申込み開始. 内容更新
2013.6.18 内容更新
2013.6.15 連携研究会ホームページ開設


開催日時・場所

日時: 2013年9月21日(土)午後1時 ~ 22日(日)夕方
場所: 大阪大学 豊中キャンパス 基礎工学国際棟シグマホール (大阪府豊中市待兼山町 1-3)


お申込み

発表申込み締切日:2012年9月3日(締め切られました)
参加申込み締切日:学会は終了しました。
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本研究会について

 この前身の研究会(「高度好熱菌丸ごと一匹プロジェクト連携研究会」)では、モデル生物として高度好熱菌 Thermus thermophilus HB8 を利用したシステム生物学的研究に関する情報交換とともに、種々のモデル生物についての情報交換も行ってきました。その過程で、高度好熱菌のような単細胞生物の生命現象は、以前考えられていたよりもはるかに高等動植物と似かよっていることもわかってきました。また、いずれの生物種においても、タンパク質(遺伝子)の1/3-1/2 が「機能未知」の状態で残されており、その状況は生命現象をシステムとして理解する際の障害となっています(倉光成紀 (2008) 生化学 80, 1075-1075; (2009) 生産と技術 61, 17-26)。それら機能未知タンパク質(遺伝子)の中で、動植物から微生物まで共通で重要な働きをしていると考えられるタンパク質でさえも、まだ約200種類が機能未知の状態で残されています。それらの機能がいずれかの生物種で分かれば、他の生物種のシステムも理解できるようになります。
 それら機能未知タンパク質の機能推定には、立体構造情報が威力を発揮することがわかってきましたが、その他の機能推定法として、ゲノムワイドな機能解析(トランスクリプトミックス、プロテオミックス、メタボロミックスなど)なども利用されています。
 一方、タンパク質の立体構造が多くの研究者の協力によって明らかにされた結果、フォールド単位ならタンパク質の立体構造が75%以上予測可能な時代になり(Kaufmann, K. W. et al. (2010) Biochemistry, 49, 2987-2998; Levitt, M (2009) Proc. Natl Acad. Sci. USA 106, 11079-11084; CASP9 in 2010 (2011) Proteins 79 (suppl. 10) 1-207)、分子の立体構造をもとにして生命現象を化学的に理解できる範囲が、飛躍的に拡大されつつあります。それによって、生命現象をシステムとして原子分解能で理解する時代が始まりつつあります。

 これまでの研究会・学会では、毎年約100名の研究者や若い学生の方々が参加して、講演の合間に、持ち寄った数十枚の全ポスターを研究会の全期間中、貼り続けて交流し、夜が更けるまで学問の夢を語り合ってきました。今年も同様のスタイルですが、場所をこれまでと変えて、大阪大学の豊中キャンパスで開催します。
 今年の「第3回モデル生物丸ごと一匹学会」(「高度好熱菌丸ごと一匹プロジェクト連携研究会」から数えると第12回目になります)でも、昨年度と同様に、モデル生物やイメージング手法の様々な側面について、情報交換を行いたいと思います。それによって、原子分解能で、化学的にモデル生物システム全体を理解することを目指しつつ、将来、新たな学問分野が次々に創成されるようになることを期待しております。
 奮って御参加下さい。

              年会世話役代表・倉光成紀



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